宅建試験の合格発表は、例年11月中旬から下旬にかけて行われます。令和5年度(2023年度)の場合、試験実施日から約1ヶ月後の11月21日(火)に発表されました。発表時間は通常午前10時頃となっています。
合格発表日は、試験実施機関である一般財団法人不動産適正取引推進機構(以下、不動産適取)のウェブサイトで事前に告知されます。受験者は、この日程をチェックしておくことが重要です。
合格発表日当日は、不動産適取のウェブサイトにアクセスが集中し、つながりにくくなる可能性があります。そのため、発表直後はアクセスを控え、少し時間をおいてから確認するのも一つの方法です。
宅建試験の合格率は、例年15%から17%程度で推移しています。令和5年度(2023年度)の合格率は17.2%でした。この数字は、約6人に1人が合格するという難易度を示しています。
合格ラインについては、50問中35問から38問程度の正解が必要とされています。令和5年度の場合、合格ラインは50問中36問以上(登録講習修了者は45問中31問以上)でした。
ここで注目すべき点は、合格ラインが年によって変動するということです。これは、試験の難易度や受験者の平均点によって調整されるためです。
過去10年間の合格ラインの推移を見てみましょう:
年度 | 合格ライン | 合格率 |
---|---|---|
令和5年(2023年) | 36点 | 17.2% |
令和4年(2022年) | 36点 | 17.0% |
令和3年(2021年) | 34点 | 17.9% |
令和2年(2020年) | 38点 | 17.6% |
令和元年(2019年) | 35点 | 17.0% |
この表から、合格ラインが34点から38点の間で変動していることがわかります。つまり、確実に合格を狙うなら40点以上を目指すのが賢明です。
TAC宅建講座の合格率・難易度解説ページ(詳細な合格率推移の参考に)
合格発表日に確認できる情報は主に以下の3点です:
合格者の受験番号は、不動産適取のウェブサイトで公開されます。自分の受験番号が掲載されているかどうかで合否を確認できます。
ただし、個人の得点は発表されません。これは意外と知られていない点です。つまり、合格した場合でも自分の具体的な点数はわからないのです。
合格基準点と合格率は、合格者の受験番号と同時に発表されます。これらの情報は、次年度以降の受験対策を立てる上で重要な指標となります。
宅建試験の合格発表に関して、よく誤解されやすいポイントがいくつかあります。
宅建試験に合格した後、宅地建物取引士として活動するためにはいくつかの手続きが必要です。
注意点として、合格後5年以内に宅地建物取引士証の交付を受けない場合、合格が無効となる点が挙げられます。これは意外と見落とされがちな重要なポイントです。
以上、宅建合格発表に関する重要なポイントをまとめました。合格を目指す方々にとって、この情報が有益なものとなれば幸いです。宅建試験は難関ですが、適切な準備と正しい情報があれば、必ず突破できるはずです。頑張ってください。